娘の杭景珍の身代わりとなり罪をかぶった杭夫人は、家族と最後に会うこともなく斬首される。母の残した手紙を読み、母の自分への愛情に気づいた景珍は、自分の犯した罪の重さに耐えきれず気がふれてしまう。
お互いをかばうため、自らの罪であると主張を続ける江嘉ゲンと徐恨。2人の愛の深さに心打たれた寧王は、徐恨を斬首すると見せかけ、嘉ゲンに真実を告白させる。嘉ゲンと思いを確かめ合った徐恨だが、苗玉鳳はそんな夫にもひたむきに尽くし、繍荘の危機よりも徐恨を優先する。
投獄された江嘉ゲンを救うため、罪をかぶろうと徐恨が出頭。寧王は嘉ゲンの釈放を命じたが、それは真犯人を油断させるためであった。事件が解決すれば都に戻らねばならない寧王と尹剣飛は、それぞれ李明娟と江学敏への思いに胸を焦がしていた。
杭景珍は偽りの証言を並べ立て、方家繍荘への放火と杭敬亭を殺した罪を江嘉ゲンにかぶせてしまう。だが、嘉ゲンの無実を信じている叔母の江学敏は、尹剣飛に公正な裁きをするために寧王に裁いてほしいと懇願する。
杭景珍は父である杭敬亭を軟禁するために、安眠薬を飲ませ続けていた。これがもとで敬亭の病状は次第に悪化する。医師から余命が短いことを宣告された敬亭は、徐恨に会い、自分が実の父親であることを告白する。
尹剣飛は寧王が使用人として如意館で働いていることを知る。しかし、妓楼に出入りする姿を江学敏に見られ、誤解されてしまう。李明娟は失意で酒浸りとなった杭景風を助けるが、杭敬亭の妻に江嘉ゲンとぐるになっているのだと口汚く罵られ、深く傷つく。
蘇州に着いた苗玉鳳は、徐恨の元に戻るよう江嘉ゲンを説得しようとするが、嘉ゲンは方天羽に嫁ぐことを決意する。一方、江学敏は尹剣飛との誤解が解け、距離を縮めていた。そして競技会の日…
蘇州に来た徐恨は、江嘉ゲンと息子に会うために江家を訪ねるも、江学敏に2人は命を落としたと聞かされる。しかし、嘉ゲンの両親の墓参りに行った徐恨は偶然そこで嘉ゲンと再会し、雲南で明らかとなった自分の出生の真実を嘉ゲンに伝える。
街で李明娟の荷物が盗まれたのを目撃した寧王は、そのあとを追いかけるも路地裏で盗人に殴られ意識を失い、着物を着せ替えられてしまう。2人のあとを追ってきた明娟は、盗人の着物をまとい倒れている寧王を盗人と勘違いし、妓楼に連れていく。
出生の秘密を知った徐恨が自暴自棄になる姿を見かねた苗玉鳳は、徐恨の母である徐瑾の作品を見せ、奮起を促す。母が遺した父の似顔絵から、徐恨は自分の父が江学文ではなく杭敬亭であり、江嘉ゲンとは兄妹でなかったことを知って喜ぶ。
悪夢にうなされた杭敬亭は念祖の身を案じるあまり、徐恨が実の息子であることを妻と娘の杭景珍に明かしてしまう。江嘉ゲンが念祖を盾に杭家の財産を狙うのではと警戒する景珍は、兄である杭景風には事実を明かさず、敬亭を軟禁するよう母に指示する。
蔡天保に襲われ崖下に転落した徐恨と苗玉鳳は、やっとの思いで山から帰還し、新荘主の座を狙う天保から神繍荘を守り抜く。玉鳳は命を救ってくれた徐恨を、これ以上、繍荘の権力争いに巻き込みたくないと考え、徐恨に繍荘を離れるよう促す。
徐恨が江嘉ゲンにより死に追いやられたと思い込んだ杭敬亭は、その怒りのままに嘉ゲンの首を絞める。しかし、身の危険を感じた嘉ゲンに花瓶で殴られ、そのまま意識を失ってしまう。敬亭の妻と娘の杭景珍の怒りを買った嘉ゲンは、役人に捕らえられて投獄されてしまう。
徐恨と苗玉鳳の婚礼が行われるも、長老の蔡天保は2人の結婚が偽装であることを見抜いていた。機転によって長老たちの追及を逃れた徐恨と玉鳳だが、2人の仲はますます険悪なものとなっていく。
冷徹に見える苗玉鳳だが、育ての親である叔母の苗青の前では無邪気な素顔を見せていた。徐恨が玉鳳にそっくりな娘を知っていると聞いた苗青は、動揺を隠せない。亡き父の遺志を継ぎ苗繍の名を上げたい玉鳳は…
江嘉ゲンの叔母の学敏は、嘉ゲンと徐恨が実の兄妹ではないと確信を持ち、雲南にいる徐恨を訪ねる。嘉ゲンと子供の元に戻るよう説得するが、徐恨は学敏の話に耳を貸さず、嘉ゲンに二度と会うつもりはないと告げる。
帰郷の途にいた江嘉ゲンの叔母の江学敏が、雨宿りのためにある荒れ寺に入ると、そこには産気づいている嘉ゲンがいた。学敏の励ましの下、無事に男児を出産した嘉ゲンだが、父親の江学文の冤罪を晴らすため、賜った玉佩を手に陛下の元へ直訴に向かう。
杭景風と佩芸の婚礼が華やかに行われていた。しかし、佩芸が使用人であることを賓客に揶揄された景風の母は不満を爆発させ、佩芸を厳しい言葉で責め立てる。そして景風の足手まといになると自責の念にかられた佩芸は、自らの命を絶ってしまう。
佩芸を捜し当てた杭敬亭は、子供が大切なら杭家に引き渡すようにと説得する。一度は決意を固めた佩芸だが、杭景風の思いにほだされ、共に杭家に向かった。しかし、体面を気にする景風の母と妹の杭景珍は佩芸を受け入れようとしない。
杭景風を佩芸と結婚させたくないと思っている景風の母親と妹の杭景珍は、景風が佩芸と親しくしていることで街では悪評が立っていると、佩芸に告げる。そのことを告げられた佩芸は、景風が刺繍展で不在の間に江福と共に姿をくらましてしまう。