江嘉ゲンが繍女に選ばれたことで、江学文は急きょ、嘉ゲンと杭景風の結婚を延期したいと提案する。一方、蘇州に凱旋した嘉ゲンは、徐恨を日に日に意識する自分に戸惑ったため、早く景風との結婚を進めてくれなければ…
皇帝が出した題目の案が浮かばない江嘉ゲンは徐恨に相談するも、2人とも案が浮かばず困っていた。しかし、たまたま現れた鼠を見て案がひらめいた徐恨は、嘉ゲンの手に図案を描いてやる。
皇宮に到着した江嘉ゲンと杭景珍たちを迎えたのは、嘉ゲンの叔母であり現在皇宮で繍女たちを束ねる江学敏だった。選抜当日、嘉ゲンは皇宮の台所である御膳房で油を売ってしまい、もう少しで選抜試験に遅れるところだったが、無事に試験はスタートする。
徐恨に商談を台無しにされた方天羽は、宿でも夜通し騒ぎ立てる徐恨たちに腹を立て、部屋に押しかけるが、そこで江嘉ゲンが行方江不明になっているいきさつを知る。翌朝、山に入った天羽は…
繍女選抜に参加するために都へと向かった江嘉ゲンと杭景珍たちだが、途中、湖南に立ち寄ることに。嘉ゲンはそこでも刺繍の練習もせずに遊び回っていた。そんなある日、嘉ゲンは街で賭博に興じていたが、宿へ帰る途中で姿をくらましてしまう。
繍女選抜に参加することになった江嘉ゲンは、杭敬亭の提案もあり、杭家で刺繍を習うことになる。だが、娘の杭景珍を繍女に合格させたい敬亭は何ひとつ教えようとせず、嘉ゲンを好きに遊ばせるだけだった。
江嘉ゲンは自分が命を救った李明娟が、実は両親から身売りさせられることを苦に自殺を図ったのだと知る。明娟の身請け金を工面するため、嘉ゲンは尼寺のお宝を壊したと偽って、親からお金を引き出そうとする。
尼寺で修行をすることになった江嘉ゲンだが、勉学にも身が入らない日々を送っていた。そんなある日、女性がすすり泣く声を聞いた嘉ゲンは、夜、佩芸を連れて泣き声が聞こえた建物に行くことに。するとそこには、今まさに首を吊ろうとしている女性の影が。
江嘉ゲンは饅頭をくれたお礼に徐恨を江家の繍荘に連れていき、江学文の刺繍を内緒であげようとする。ところが杭景珍からわざと泥棒扱いされたことに驚き、慌てて繍荘をぼや騒ぎにしてしまう。
時は明の時代。中国各地には刺繍の名家が集まる地域があり、蘇州は全国一の刺繍の町だった。ある日、蘇州に全国の刺繍職人が集まる行事が開かれ、“刺繍の神”の称号を持つ江学文率いる江家繍荘、同じく名家の杭家繍荘が皇宮の客人を出迎える準備にいそしんでいた。