雷厳を追って自閑山荘に到着した屠蘇たちだったが、そこは強い怨念に満ちており、願望や恐れを映した幻覚に翻弄されてしまう。紅玉の力もあり幻覚から抜け出せた屠蘇たちだったが、少恭の燭龍の鱗が蘭生の持つ青玉司南佩に反応し、100年前の光景が再現され、蘭生と月言にそっくりな2人の男女が現れ […]
陵越は方如沁から妖魔退治を頼まれ、襄鈴を負傷させるが、薬を飲もうとしない蘭生を助けるため、襄鈴の傷を治し蘭生の生き方を尊重してやるよう如沁に諭す。そんな折、陵越は尹千觴が、以前天ヨウ城の剣閣に忍び込んだ鬼面の賊ではないかと怪しむ。問い詰めると、尹千觴は確かに剣閣に焚寂剣を盗みに入 […]
方如沁からの手紙を受け取った陵越は芙キョと共に天ヨウ城をあとにするが、道中、鉄狼の妖魔が復活した知らせを受ける。陵越と芙キョは妖魔の行方を追う中、ある村で溺れて死んだのに突然、生き返った若者がいることを突き止め、その若者から妖魔の物語を聞かされる。その若者に妖力が宿っていると確信 […]
蘭生から負傷した襄鈴を人の姿に戻してほしいと懇願された尹千觴は、大地の霊気を集めて襄鈴の体に注入するという珍しい法術を使う。これを見た晴雪は、その法術が幽都の陣法に似ていると感じ、千觴はやはり兄だと確信する。また更に千觴が11年前、衡山で倒れていたところを少恭に救われたことを知る […]
山神廟の近くの洞窟に入った屠蘇と晴雪は、蘭生と襄鈴を見つけるが蔦の妖魔に捕らえられる。状況を打破するため屠蘇は妖魔に邪気を吸わせるが、妖魔は暴走し甘泉村の村人たちに襲い掛かってしまう。天ヨウ城からやってきた紅玉の助けもあり屠蘇たちは妖魔を成敗するが、なんと蔦の妖魔は洛雲平の養父母 […]
蘭生と襄鈴が見つけた千年の肉芝のおかげで、屠蘇の邪気は徐々に鎮まったが、洛雲平は邪気を強めないようにと忠告する。甘泉村がこの数年、水が枯れて村人が困っていると知った蘭生と襄鈴は、治療のお礼に水源を探し始める。しかし怪しい洞窟を見つけた蘭生は、洞窟内の蔦の妖魔に捕まってしまい、蘭生 […]
邪気が強まったため迷惑がかかることを恐れた屠蘇は、晴雪とともに鉄柱観を離れ江都を目指すが、昼間も邪気の発作が起こってしまう。晴雪は幽都婆より手遅れになる前に屠蘇を殺すよう命じられるが、その命令を無視する。屠蘇は妖魔に変身したら殺してくれと言葉を残し、意識を失ってしまう。そこへ現れ […]
鉄柱観で療養していた屠蘇だったが、陵端たちにかぎつけられてしまう。そこへ晴雪たちが助けに入り、屠蘇を連れて鉄柱観の洞窟に逃げ込むが、誤って陵端が、湖の底に捕らえられていた狼の妖魔を放ってしまう。圧倒的な妖力を持つ妖魔に対し、屠蘇は邪気を強めて戦いに挑む。死闘の末、狼の妖魔は屠蘇の […]
青玉壇に乗り込んだ少恭だったが、雷厳から玉横を探してやる代わりに不老不死の丹薬を作るよう脅される。一方、寂桐は巽芳に正体を問い詰めるが、真実を明かせば少恭の身に危険が及ぶと脅されてしまう。その頃、晴雪は屠蘇に誤解されたことで心を痛めていた。屠蘇はこれ以上、迷惑がかからないよう晴雪 […]
晴雪は幽都婆との会話を屠蘇に聞かれ、焚寂剣のために自分に近づいたと誤解されてしまう。少恭から玉横を探す旅に誘われた千觴は、華裳に別れを告げるべく部屋を訪れるが、華裳は、翌朝湖で死体となって発見される。千觴は術を使って華裳の霊を呼び起こし、瑾娘が華裳の死に関わっていることを知る。そ […]
晴雪、蘭生と襄鈴は陵端たちに次々と罠をしかけ、見事に江都から追い出す。その晴雪は黒曜に尹千觴の素性を調べさせていた。黒曜によると尹千觴は晴雪の兄が幽都を離れ失踪した11年前に江都に現れたという。晴雪は除霊という名目で千觴の霊力を試そうとする。一方、陵端に居場所を知られた屠蘇は江都 […]
晴雪が自分の兄ではないかと疑った男は、少恭の友であり酒を愛する風来坊の尹千觴だった。千觴は自分には妹はいないと断言するが、千觴があまりに兄と似ているため、晴雪は釈然としない。一方、屠蘇は、瑾娘から呪われた運命だと告げられてしまう。そんな屠蘇を励ますため晴雪は桃花谷へと案内し、流れ […]
少恭は屠蘇、晴雪と共に江都へ出発する。道中で襄鈴、蘭生を加えた一行は瑾娘という有名な占い師のいる花満楼を訪れるが、瑾娘は不在だった。一方、天ヨウ城に戻った陵越だったが、すでに陵端は下山していた。その頃、花満楼にようやく瑾娘が戻ってくるが、瑾娘とは以前青玉壇にいた素錦だった。そんな […]
江都へ向かうことを決めた屠蘇と少恭たちの前に、死んだはずの少恭の最愛の人、巽芳が現れる。少恭は巽芳との再会を喜ぶが、寂桐は巽芳の正体を怪しむ。そんなある夜、如沁は巽芳が見知らぬ男と密会している現場を目撃する。如沁に相談された屠蘇と晴雪は、密会の現場を押さえるため待ち伏せするが、そ […]
蘭生と襄鈴は屠蘇の邪気を治すため、少恭の持つ玉横を使って邪気を吸い込ませようとするが、屠蘇の体内の剣霊を刺激してしまい屠蘇は気を失う。晴雪は邪気の強まった屠蘇を幽都の秘術で治してやるが、逆に霊力を消耗して倒れてしまうのだった。そんな折、陵端が屠蘇の居場所を突き止めたとの知らせが入 […]
翻雲寨に乗り込んだ屠蘇たちの前に立ちはだかったのは、玉横で作った丹薬で半妖となってしまった李潘安だった。屠蘇は焚寂剣で李潘安を倒すが、自らも力を使い倒れてしまう。陵越は屠蘇を天ヨウ城へ連れて帰ろうとするが、少恭や晴雪、そして蘭生の説得もあり、満月の夜まで屠蘇が琴川に残ることを許可 […]
少恭は琴川を離れることを如沁に告げるが、そんな折、琴川で若い男たちが奇病にかかる事件が発生する。男たちはいずれも精気を吸い取られて意識を失っており、付近ではキツネの姿が目撃されていた。屠蘇たちはキツネの妖魔・襄鈴を待ち伏せて捕らえるが、襄鈴は黒装束の者が男たちに怪しげな毒を飲ませ […]
寂桐が少恭のために新しい琴を作っていることを知った如沁は、弦を作る千年の氷蚕糸を求めるため、情報屋の茶小乖のもとを訪ねる。茶小乖は霧霊山の仙人に会うことを勧めるが、その仙人は天界より罰せられ湖に監禁されている恐ろしい者だった。一方、晴雪は満月の夜に備え、邪気を弱める薬を煎じて屠蘇 […]
屠蘇たちは花摘みの賊である李潘安を捕らえるが、子分たちが路頭に迷わないよう、今回は許してやることにする。琴川に戻り方家に居候することとなった少恭は、如沁の用意した薬庵で民の診察を行い、屠蘇や晴雪も少恭の手伝いを始める。そんな中、薬庵に方蘭生が一目ぼれした謎の若い女が現れ、屠蘇のこ […]
屠蘇と晴雪は花摘みの賊をおびき寄せるため、孫月言と庭師に女性たちが良縁を求めて集まる月老廟へ紫の蘭を届けさせる。その頃 方如沁と蘭生の姉弟も廟を訪れていたが、蘭生はひょんなことから遭遇した謎の女に一目ぼれしてしまう。一方 如沁は醜い顔だと因縁をつけられていた孫家の庭師を助けるが、 […]