董小宛(とう・しょうえん)冊封反対の上奏文を携え、后妃たちが順治(じゅんち)帝と皇太后の元へやってきた。憤りを隠せず上奏文を叩きつけた順治帝は、敬(けい)妃・果珍(グオチェン)の姿がないことを不思議に思い、その理由を尋ねる。すると皇后・索爾娜(ソルナ)は、敬妃が上奏に賛同しなかっ […]
ようやく皇太后との対面を果たした董小宛(とう・しょうえん)。しかし、そこで告げられた話の内容は、想像以上に重いものだった。懐妊を予防する薬を、皇帝に知られることなく飲み続けるように命じられたうえ、妃の座を求めることなく南苑で慎ましく暮らすことが宮中に留まるための条件だと釘を刺され […]
呉三桂(ご・さんけい)の都入りが近づき、順治(じゅんち)帝は彼をどのように遇するべきか苦慮していた。議政王大臣たちは、呉三桂が朝廷と帝を軽視していると非難し、朝廷の脅威になりうるほど大きな兵力を持つ彼を都に留め置くよう進言している。もう1つ、順治帝を悩ませていたのは、董小宛(とう […]
蓉(よう)貴妃・多娜(トナ)を皇后に。順治(じゅんち)帝の申し出に、皇太后は驚きを隠せない。新しい皇后には蘭(らん)貴妃・霊珠(リンチュウ)が昇格するものと、宮中の誰もが思っていた。しかし、順治帝は尋問の際に蘭貴妃が口にした言葉を不審に感じ、彼女の腹黒さを見抜いたのだ。この話を聞 […]
“家族をお守りください”。そう残して、皇后・索爾娜(ソルナ)の侍女であった平児(ピンアル)は自害した。彼女は、皇后に虚偽の証言を強要されていたが、劉光才(りゅう・こうさい)に嘘を見抜かれて真実を話してしまった。皇后からの処罰を恐れ、平児は自ら命を絶ったのである。順治(じゅんち)帝 […]
南苑での事件に激怒した順治(じゅんち)帝は、皇太后との面会を拒んだ。しかし、董小宛(とう・しょうえん)に促されて冷静さを取り戻した彼は、慈寧宮へ。皇太后は、小宛を杖刑に処した皇后・索爾娜(ソルナ)と蘭(らん)貴妃・霊珠(リンチュウ)の処遇は、くれぐれも慎重に決めるようにと忠告する […]
皇太后の命のもと、董小宛(とう・しょうえん)を追い出すため南苑にやってきた妃嬪たち。小宛に無理をいう蘭(らん)貴妃・霊珠(リンチュウ)の態度に業を煮やした扣扣(こうこう)は、彼女に向かって唾を吐いてしまう。不遜な態度に怒った蘭貴妃は扣扣を捕まえ、杖刑20回を命じる。扣扣の罪を免じ […]
当分の間、居所を南苑とすること。勝手に封号を与えぬこと。決して子をもうけぬこと。皇太后は、董小宛(とう・しょうえん)を宮中に置くための3つの条件を掲げた。その理不尽な要求のすべてを受け入れる順治(じゅんち)帝。彼には、どうしても小宛の入宮を認めさせる必要があるのだ。ここで譲歩した […]
五台山へ出かけたはずの順治(じゅんち)帝が、董小宛(とう・しょうえん)を連れて戻ってきた。漢族の女性の入宮は禁じられているため、朝廷も後宮も蜂の巣をつついたような騒ぎに。淑(しゅく)妃から知らせを受けた皇后・索爾娜(ソルナ)は、ただちに妃嬪を集めるよう言い渡し、命令権を剥奪され身 […]
漢族の娘を、秀女として入宮させてはどうか。代々の掟に逆らう順治(じゅんち)帝の提案に皇太后は激怒し、「今後この件には触れないで」と、話を打ち切ってしまった。意外にもあっさりと引き下がった順治帝は「明日、五台山へ参拝に行くつもりです」と告げる。実は、清王朝の繁栄を祈りたいというのは […]
皇太后に視察結果の報告を行う順治(じゅんち)帝。ひと通り話が済んだところで、皇太后が問うたのは董小宛(とう・しょうえん)のこと。順治帝は「二度と会うことはない」と答え、その場をしのぐのだった。皇宮を留守にしている間に、信頼を置く洪承疇(こう・しょうちゅう)が巡察から戻ったことを聞 […]
江南一帯の視察を精力的にこなした順治(じゅんち)帝は、再び江寧を訪れ、董小宛(とう・しょうえん)に愛を伝えることを決意する。晴れ晴れとした表情の順治帝。それとは対照的に、1人の歌妓に出会ったことを呉三桂(ご・さんけい)の雲南平定という偉業と並べて「吉事が重なった」と語る皇帝の言葉 […]
黄暢(こう・ちょう)――順治(じゅんち)帝と董小宛(とう・しょうえん)の碁対決。勝ちを収めた順治帝は、約束通り小宛の手に口づけする。この勝利の裏に、小宛の心遣いがあったことにも気がつかないほど浮かれた順治帝は、自分の身に危険が迫っていることなどとは思いもせずに、客桟へと戻っていく […]
宏琦(こう・き)は、“都から来た若旦那”の正体が順治(じゅんち)帝であると知らされ、仰天する。痛い目に遭わされた仕返しをするつもりが父・宏善(こう・ぜん)からも殴られてしまい、まさに泣きっ面に蜂の宏琦。父に引きずられるようにして怡清園へと出向いた宏琦は、額を床に打ちつけて董小宛( […]
董小宛(とう・しょうえん)は、雨に打たれ体調を崩した黄暢(こう・ちょう)――順治(じゅんち)帝を献身的に看病した。その甲斐あって復調した順治帝は、小宛と並んで月を眺めながら自らの辛い身の上を語り始める。小宛は、商家の息子だという黄暢と身分の差を感じながらも、彼への想いが強くなって […]
順治(じゅんち)帝に命じられた英格爾(インガル)は、傍若無人な宏琦(こう・き)をとっちめた。尻尾を巻いて逃げ帰った宏琦は、父に泣きつく。江寧知府の宏善(こう・ぜん)は、一人息子を痛めつけた奴らを必ずやひっ捕らえてやろうと怒りを燃やすのだった。そんななか、董小宛(とう・しょうえん) […]
激しい腹痛で倒れ、意識を失っていた敬(けい)妃・果珍(グオチェン)が目を覚ました。彼女に伝えられたのは、順治(じゅんち)帝との間に授かった子供を流産したという残酷な現実だった。しかし、流産の原因だという毒に関してはまったく心当たりない。敬妃は心を痛めながらも、事件の調査にしっかり […]
順治(じゅんち)帝が江南の視察へと出発する日が近づいていた。何かと心配の絶えない皇太后は、信頼する太監・劉光才(りゅう・こうさい)の同行を提案。順治帝も渋々これを承諾するのだった。順治帝は知る由もなかったが、劉光才は皇太后から2つのことを厳命されていた。1つは、清王朝の転覆を図る […]
順治(じゅんち)帝の江南への巡幸を前に、宮中で事件が。皇后・索爾娜(ソルナ)が1人の太監を手ひどく罰し、殺めてしまったのだ。順治帝はその死を悼み、遺族に見舞い金を届けるよう命じる一方で、やりたい放題の皇后から権限を取り上げようと決意するのだった。そして3月3日――妃嬪たちが皇太后 […]