魯国は領主だった項羽のために、漢に降ることを拒否する。劉邦から魯を攻めるよう命じられた韓信は、項羽の亡骸を引っ張り出し、魯の長老に「ともに項羽の霊を弔おう」と呼びかける。その結果、戦わずして魯も漢に降ることとなった。一方、英布との戦いで再度矢に当たった劉邦は衰弱してきていた。彼は […]
漢軍に完全に包囲され、食料も尽きた楚軍。項羽は兵に向けて、自らが囮となって敵を引きつける間に、女・子どもを連れて北から脱出し江東に戻るよう命じる。項羽は虞姫にも江東で待つよう告げるが、虞姫は彼がここで死ぬ気なのを見抜く。彼女は項羽に1曲舞うよう頼まれて…。その後、残された兵を引き […]
韓信が総指揮をとる漢軍は、垓下に陣を築いた項羽に襲いかかった。項羽は勇猛果敢に兵を率いて漢軍に切り込むが、死傷者が山のように出てしまい、食料も失う。漢軍に取り囲まれた陣営の中で、項羽は虞姫とともに過ぎ去った日々を振り返る。虞子期を呼び出した項羽は、虞姫を連れて北東の方向に逃げるよ […]
項羽軍は陽夏に立てこもった漢軍を包囲するが、劉邦は20日経っても軍を動かさない。このため項羽軍では食料が尽き、餓死する者が相次いだ。一方、項伯はひそかに病で療養中の張良のもとを訪れ、友情を確かめ合う。張良は項伯に「勝つためには韓信と彭越を抱き込み、劉邦より広い領土を与えることだ」 […]
鴻溝を境に東西に分けるという楚漢の和議が成立し、呂雉をはじめ捕らわれていた家族も劉邦のもとに帰れることになる。劉邦は戻ってきた呂雉の足を洗い、これまでの苦労をねぎらう。呂雉の妹の呂シュウは姉に戚夫人への不満を吐露するが、呂雉は彼女をたしなめる。そんな中、戚夫人の息子・如意が突然行 […]
曹参らに「なぜ出兵して漢王を助けないのか」と聞かれた漢信は「見込みのない戦はしない」と答える。劉邦は彭越に、春になったら虞県を攻めるよう文を出すが、彭越はこれを無視する。今後の方針について臣下の足並みがそろわない中、劉邦は韓信と彭越が戦に加わるなら出陣すると決断。一方、盧綰は戚夫 […]
楚軍では、鍾離昧の敗戦のために項羽は今後出陣することを禁じる。張良の狙い通り、漢軍は劉邦が目覚めるまでの時間稼ぎに成功した。一方、劉邦から矢を抜くか、櫟陽で治療するかという話は一向にまとまらず、劉邦の病状は次第に悪化。ついに薄姫が矢を抜くという決断を下す。そんな中、劉邦を心配する […]
劉邦は煮えた釜の横に引きずり出された父親を目にして、項羽を挑発。結局、項羽は釜ゆでを諦める。その後、項羽は劉邦に文をよこし「一騎打ちで決着をつけよう」と提案する。だが劉邦は「力では戦わず智で戦う」と返事をする。2人は鴻溝の深い谷を挟んで向かい合う。劉邦が遠矢で送った侮辱的な文を読 […]
韓信から"仮の斉王"の座を求められた劉邦は、怒りのあまり使者を怒鳴りつける。だが横にいた張良に足を踏まれて我に返り、"本物の斉王"に封じると使者に伝える。項羽の臣下たちは韓信を攻めるべきだと項羽に訴えるが、彼は劉邦を倒すために韓信とは同盟を […]
宿敵の楚軍と手を組むため、斉の宰相である田横が彭城を訪ねてくる。項羽の臣下たちは田横を殺してしまえと怒るが、項羽はかつての范増の言葉に従い、劉邦こそが敵と見定めることに。彼は龍且に、10万の精鋭を率いて斉に行くよう命じる。一方、斉を占領した韓信も劉邦に兵の派遣を要請するが、劉邦は […]
食料不足に陥った劉邦は、糧秣を送るよう蕭何に文を出す。糧秣を運ぶ兵がいない蕭何はそれに答えることもできずに困っていたが…。レキ食其は劉邦に、斉国と手を組み一緒に項羽を討つべきだと進言。劉邦は韓信に斉国への出兵を命じてあるのに、レキ食其を斉国に送って説得に当たらせる。それを知ったカ […]
劉邦とよく似た紀信を連れてくるよう頼んだ陳平のもとに、紀信ではなく周苛が連れてこられる。周苛は、もし命の恩人である紀信が罪に問われたら、自分が身代わりになろうと以前から考えていたという。陳平は彼の義侠心に感心すると同時に、本物の紀信に改めて重大なことを頼む。ある晩、劉邦のもとを訪 […]
病をおして軍議に現われた范増だったが、項羽に冷たくあしらわれ、席を立って出て行く。虞子期は虞姫に、項羽と范増の仲を取り持つよう頼もうとするが、項羽は范増と仲が悪いわけではないと否定する。一方、2人の不和を知った陳平はさらに次の手を打つよう急がせ、丁公は項羽に范増殺害を進言する。翌 […]
司馬欣のもとを訪れた項荘は、項羽は裏切りを告白することを望んでいると言い、彼の生き方を非難した。絶望した司馬欣は自殺する。その後、楚軍にいる数百人の秦の降将が司馬欣の共謀者と疑われ、取り調べを受ける。無理やり自白させられた者は殺され、共謀者の名を明かさない者は拷問されて死んでいっ […]
楚の項伯と項荘は漢と話し合うが、交渉はまとまらない。そのとき、陳平に司馬欣からの文が届いたと知らせる者が入ってきて、項伯は不審に思う。帰り道、2人は漢から司馬欣への密書を手に入れて項羽に渡すが…。そんな中、彭越が項軍の補給路を断ったため、項羽は彭越を討つために一度戻ることに。その […]
韓信に敗れた陳余は、自分が逃げるために部下をむち打った。それに怒った趙国の兵たちは、陳余を殺害。趙王の趙歇も生け捕りにされ、趙国は滅亡した。韓信はかねてより尊敬していた李左車に、自陣に留まってくれるよう頼む。そのころ、劉邦は敖倉に貯蓄してある食料を頼りに、エイ陽に立てこもっていた […]
呂雉は血で書いた文を劉邦に送る。盧綰らはすぐに彼女らを助けようと訴えるが、劉邦は時機を待つことにする。呂雉らは機を見て逃げ出したものの、劉邦の家族は殺すべきだと考える鍾離昧と龍且に見つかってしまう。そのころ、魏を攻め落とした韓信は、次の目標である趙国に向かう。趙国の将軍、李左車は […]
随何と英布がエイ陽にやって来た。だが、劉邦は彼となかなか会おうとせず、会っても素っ気ない態度をとる。英布は漢の味方になったことを後悔し、エイ陽を去ろうとする。一方、項羽は斉国で鍾離昧の危機を救ったが、彼が彭城に戻ると斉の田横は再び反乱を起こす。項羽は再度斉の平定に向かい、その間、 […]
捕まった魏豹(ぎほう)は、殺さないでくれ、と劉邦(りゅほう)に懇願するが、生かしても役に立つのか、と聞かれ、下男になって尽くす、と答える。魏豹は助かったものの、下馬する周勃(しゅうぼつ)の足台の役目にされるなどの仕打ちに耐えられなくなり、自分の妻の薄姫(はくき)を献上するので下男 […]
ようやくエイ陽(えいよう)に姿を現した韓信(かんしん)だったが、劉邦(りゅうほう)のもとへ向かう途中で盧綰(ろわん)に遮られ、来なかったのは謀反心があったからだろうと罵られる。が、蕭何(しょうか)が止めに入り、韓信は劉邦が待つ正殿へと向かう。劉邦との謁見を終えて出てきた韓信に、他 […]