武関(ぶかん)には誰もおらず戸惑う劉邦(りゅうほう)だったが、趙高(ちょうこう)が兵を撤退させたのだと知ると引き続き嶢関(ぎょうかん)へと向かう。 子嬰(しえい)は女官から2人の人物に引きあわされる。1人は行方知れずとなっていた娘、もう1人は韓談(かんたん)だった。娘との再会を喜 […]
英布(えいふ)が范増(はんぞう)のもとに食糧が不足していると報告に来る。秦兵十数万人を捕虜にしたためで、この問題は項羽(こうう)にとって悩みの種であった。また、項羽は、章邯(しょうかん)と小競り合いを繰り返していたため、関中に向うことができず、劉邦(りゅほう)軍の動向を聞いては不 […]
章邯(しょうかん)は、楚軍の総帥が項羽(こうう)になったことを知り、増兵を依頼するために司馬欣(しばきん)を咸陽に送る。だが司馬欣は胡亥(こがい)に会うことも趙高(ちょうこう)に会うこともできず、おまけに趙高が自分を殺そうとしていると叔孫通(しゅくそんつう)から聞かされ、咸陽から […]
項羽(こうう)は全軍が川を渡りきるのを待たず、秦軍へ奇襲をかける。秦の将軍・蘇角(そかく)は楚の後続部隊を断つよう指示、両軍は激戦を繰り広げる。戦の成り行きを見ていた趙王は諸侯に出陣を求めようとするが、鉅鹿から各国陣営に通じる道は秦軍によって封鎖されていた。 鉅鹿郊外でのろのろと […]
いよいよ晨曦(しんぎ)と章邯(しょうかん)の婚礼の儀が執り行われる。崇信(すうしん)は宴の席で不意打ちで趙高(ちょうこう)を殺そうとするが、趙高の手下に殺されてしまう。晨曦も趙高を殺そうとするが、章邯を巻き添えにしないように自刃する。趙高はサイコロ遊びをしながら、自分は朝政を握っ […]
胡亥(こがい)に頼まれて子嬰(しえい)を捜していた女官は、ついに子嬰を捜し出し、咸陽(かんよう)へ連れて帰る。 張良(ちょうりょう)と再会した劉邦(りゅうほう)は、韓の復興に協力し、韓の領土を奪い返す。謝礼の品を持って劉邦の陣営を訪れた韓王に劉邦は陽テキ(ようてき)の奪還を約束、 […]
懐王(かいおう)は項羽(こうう)が国を売った宋義(そうぎ)を殺したことを報告されると、項羽を上将軍に命じ全軍の指揮をまかせた。心を病んだふりをする胡亥(こがい)の様子を見た趙高(ちょうこう)は半信半疑ながらとりあえず生かしておくことにする。突然、劉邦(りゅうほう)を訪ねてきた儒学 […]
関中に向けて彭城(ほうじょう)を発った劉邦(りゅうほう)だったが、ある日、兵士200人が行方不明となり、その後、殺されていたことが判明する。劉邦軍の後方に怪しい流民軍がいたことが分かり、劉邦は曹参(そうしん)に詳しく調べるよう命じる。 咸陽(かんよう)では、夜中に崇信(すうしん) […]
項狄(こうてき)は一人で現れると、項羽将軍のために生きることができて悔いはないと自害した。墓を作る項羽(こうう)のそばで、虞姫(ぐき)は項狄の魂が安らかであるようにと祈る。 戻った項羽を待っていたのは懐王(かいおう)が派遣した宋襄(そうじょう)だった。10日間、勝手に軍営を留守に […]
章邯(しょうかん)軍に合流した王離(おうり)のもとに邯鄲(かんたん)を攻撃せよとの軍令が章邯から届く。王離は軍令に従えば章邯に統率されることになるのだと分かっていたが秦国への忠誠心からそれに従う。章邯は各地の反乱軍を鉅鹿(きょろく)に引き寄せ一網打尽にすべく策を練っていた。王離の […]
呂雉(りょち)は義姉のいじめに耐えきれず家を出ると義父に告げる。だが義父から出ていかないでくれと懇願され、一家のあるじとして留まることを受け入れる。その頃、劉邦(りゅうほう)は懐王(かいおう)から武安侯に封じられ仲間たちから祝福されていた。蕭何(しょうか)は懐王から魏王に封じられ […]
劉邦(りゅうほう)たちが軍営代わりにしていた民家には一人の女がいた。彼女は、夫は矢に当たって死んだと言って、矢を劉邦に見せる。その矢は劉軍のものだった。 ある日、劉邦が民家で部下たちと酒を飲んでいるとその女性が姿を現す。その美しさに目を奪われた部下たちは劉邦に連れて帰ろうと言い出 […]
定陶に向かっていた劉邦は、定陶に危険が迫っているとの知らせを聞き、さらに先を急いだ。だが仲間たちは、今さら行っても項梁は助け出せないし、無駄死になると反対する。それでも行こうとする劉邦を樊カイが殴って気絶させる。その頃、定陶はすでに廃墟と化し項梁は戦死していた。叔父を探しに駆け付 […]
遅冕(ちべん)から崇信(すうしん)に会わせるという連絡を受けた晨曦(しんぎ)は、言われたとおり1人きりで出かける。しかし、遅冕は晨曦を趙高のもとに差し出そうともくろみ、宮中の片隅の小屋に閉じ込め鍵をかける。早速、趙高の屋敷を訪れた遅冕だったが通された部屋には崇信が潜んでいた。崇信 […]
趙高(ちょうこう)は晨曦(しんぎ)と別れた後、さらに厳しく彼女を監視するよう侍女に命じる。蕭何(しょうか)は范増(はんぞう)が襄城攻撃に反対しなかったことを不審がるが、劉邦(りゅうほう)は気にせず襄城を攻めた。だが突然、攻撃中に1万人もの秦兵が現れた。蕭何は范増はこれを予想してい […]
紀信(きしん)は項軍の食料を奪おうとして見つかり、龍且(りゅうしょ)に尋問される。頑なに名を明かさず、劉邦(りゅうほう)とは無関係を装うが、曹参(そうしん)に引き取られて陣営に戻る。紀信が項軍から盗みを働いたと聞いた劉邦は、民から奪ったのでなければいいと言い、不問に付す。 項梁( […]
劉邦(りゅうほう)は項羽(こうう)に会うと、裏切り者の雍歯(ようし)を倒すために兵を5000人貸してくれと頼む。一度は断った項羽だったが、「同じ楚人ではないか」という劉邦の言葉に要望を受け入れる。だが、戦が終わったら8000人返すようにと条件を出す。戦が終われば劉邦が項羽の配下に […]
劉邦(りゅうほう)が兵を率いて沛県に戻ると、雍歯(ようし)が城壁に立っていた。しかし兵士の家族を人質にとられた劉邦は攻撃することもできず、来た道を引き返すしかなかった。 楚国では、項梁が「懐王(かいおう)」を立てて、自身は「武信君(ぶしんくん)」と称して楚軍を率いるとことした。朝 […]
大勢が見守る中、項羽(こうう)は重い鼎を一人で持ち上げて喝采を浴びる。その後の酒の席で黒い名馬の話を聞いた項羽は、山中で滝に打たれているその馬を見つけ、はじめて虞姫(ぐき)に会ったときに乗っていた馬だと気付く。 その頃、劉邦(りゅうほう)は蕭何(しょうか)から、まだ沛公として足り […]
沛県は秦軍を迎え撃つ準備に追われていた。蕭何(しょうか)は劉邦(りゅうほう)に、沛県の少ない兵力では長くは持つまいと言うが、劉邦は自分たちの力で守り抜こうと考えていた。 いよいよ戦いが始まった。次々と犠牲者が出る中、蕭何は兵士たちを鼓舞し、樊カイは先頭を切って秦兵の中へ突っ込んで […]