練兵場で景公に向かって矢が放たれた。3人の刺客が逃走に使った抜け道が宮廷の車庫に通じていたことから、車庫の責任者である趙家の配下は自害に追い込まれ、趙朔にも嫌疑がかかる。この暗殺劇が趙朔を陥れる屠岸賈の策略だと察した公孫杵臼は、ある案を程嬰に持ちかけた。屠岸夫人に毒を盛って屠岸賈 […]
解放された宋香は、程嬰の願いとは真逆の行動をとった。自害を演じたうえ、見殺しにされようとしている夫の不幸を、趙朔の妻 荘姫の前で嘆いたのだ。荘姫は、自分と同じ身重の宋香に深く同情した。景公の実姉でもあり慈悲心と正義感に溢れた荘姫の言葉は重く、趙朔の苦渋の決断は揺らぐ。その頃、屠岸 […]
程嬰と宋香が屠岸賈にさらわれた。交換条件は卑南の生首だ。それを聞いた趙朔の側近たちは皆、卑南を生かして屠岸賈の悪事を暴くよう趙朔に進言するが、情に厚い趙朔は忠義者の程嬰を犠牲にできず苦悩していた。一方、身重の夫人が倒れたことで、屠岸賈の邸宅では騒ぎとなっていた。監禁されていた程嬰 […]
命懸けで弟の遺言を届けてくれた程嬰の行動に感服し、卿大夫 趙朔は、楚に囚われた程嬰の妻 宋香の救出を、食客の公孫杵臼に依頼する。一方、謀反の首謀者である司寇 屠岸賈は、戦場からただ一人帰還した手下 卑南の口封じを企んだ。だが、寸でのところで趙朔がそれを阻止。仇の命を救った理由は、 […]
列国が覇権を争う春秋時代。この日も、晋と楚が激戦を繰り広げていた。晋の勝利は確実という戦況で、突然、晋の副将 卑南が味方の将軍を襲撃。指揮官を失った晋は一転して劣勢となった…。数刻後、楚で小さな医館を営む晋国出身の程嬰夫婦のもとに、瀕死の兵士が辿り着く。晋の将軍 趙克だ。戦場で謀 […]