民のために蘭陵王を守ると誓った雪舞(せつぶ)は、仮面の義士を装って小燐を捕える。駆けつけた蘭陵王が小燐を殺そうとしたその時、背後に弓を持った高緯が現れる。高緯は2本の矢を放ち、1本は雪舞に、もう1本は小燐に命中する。高緯は倒れた小燐を抱き締め、自らも毒を飲んで自害する。雪舞は蘭陵 […]
宇文ヨウ(うぶんよう)率いる周軍が平陽(へいよう)に攻め入ってきても、高緯(こうい)は臣下の言葉に耳を傾けようとせず、小燐(しょうれん)の化粧を待っている間に出兵の機会を逃してしまう。段韶(だんしょう)、斛律光(こくりつこう)は激昂し、「馮小燐(ふうしょうれん)は妖妃」と叫ぶ。逆 […]
祖テイは雪舞を気絶させ、宇文ヨウに解毒薬のない毒酒を飲ませる。そこへ駆けつけた仮面の義士が2人を救い出す。蘭陵王(らんりょうおう)が生きていたことを知った宇文ヨウは、彼に怒りをぶつける。楊士深(ようししん)を白状させて真実を知った雪舞は仮面の義士の前に現れ、顔を見せて欲しいと頼む […]
雪舞(せつぶ)は、盗人から荷物を取り返してくれた仮面の義士に不思議な親近感を覚える。さらに彼が落とした白い帯を見つけた雪舞は、ある疑念を抱き始める。一方、斉では、祖テイ(そてい)が仮面の義士を捕えようと大軍を率いて向かっていた。祖テイの罠に気づいた雪舞は仮面の義士に伝えようとする […]
朝廷の暴政に苦しむ斉では、貧しい民衆を助け官兵と闘う仮面の義士が頻出していた。皇帝の命で仮面の義士と戦った安徳王(あんとくおう)と楊士深(ようししん)は、それが蘭陵王であると知り仲間に加わる。雪舞は宮中の争いを避け、小さな村で息子・平安(へいあん)と共に暮らし始める。蘭陵王は人々 […]
小憐(しょうれん)は蘭陵王(らんりょうおう)を助けたことが高緯(こうい)に発覚するのを恐れ、仕方なく蘭陵王を見逃す。宮廷を出た蘭陵王はその身分を捨て、周に潜入し雪舞(せつぶ)の状況を探り始める。その頃周では、嫉妬心に駆られた阿史那(あしな)皇后が、出産を間近に控えた雪舞に刺客を手 […]
宇文ヨウは妃になった雪舞を寵愛し、朝廷にも彼女を伴い国政の意見を求めるようになっていた。それをおもしろく思わない阿史那(あしな)皇后は雪舞に反感を募らせる。仮死状態から覚めた蘭陵王は、宮廷を出て2人で暮らすという小憐の希望に応える素振りを見せるが、小憐がいなくなると隠し持った彼女 […]
雪舞(せつぶ)は周の妃に冊立しようとする宇文ヨウ(うぶんよう)に困惑するが、蘭陵王(らんりょうおう)が宇文ヨウに託した手紙を見ると、涙を流して感謝しその申し出を受け入れる。一方、斉では、小憐(しょうえん)が不眠症に悩む高緯(こうい)の目を盗み、毎晩宮中を抜け出してはある穴蔵へ通っ […]
見張りの兵の目を逸らし蘭陵王の墓参りにやって来た雪舞は、蘭陵王への想いが溢れその場から立ち去れずにいた。そこへやってきた小憐(しょうれん)は雪舞を捕えて殺そうとするが、間一髪のところで駆け付けた宇文ヨウが雪舞を救い出す。雪舞を捕えようと執拗に追う小憐の前に韓暁冬が立ちはだかり、自 […]
雪舞(せつぶ)は祖テイ(そてい)に追われて崖から墜落するが、瀕死のところを阿文(あぶん)母子に助けられる。目を覚まし蘭陵王(らんりょうおう)の死を知った雪舞は悲しみにくれ、あとを追おうとするが、妊娠していることを知って思い留まる。一方、雪舞とはぐれた韓暁冬(かんきょうとう)は蘭陵 […]
民のために死を覚悟した蘭陵王は、雪舞に決意を打ち明けぬまま最後の時を彼女と過ごす。そして雪舞を守るために眠り薬を飲ませると、韓暁冬(かんきょうとう)に護送させる。皇帝と皇后がやってくると、蘭陵王は恐れることなく潔く差し出された毒酒を賜り倒れる。雪舞が逃げたことを知った小憐は、蘭陵 […]
小憐(しょうれん)の企みで皇帝に娶られることになった雪舞(せつぶ)が、婚儀の檀上で自決しようとしたそのとき、蘭陵王(らんりょうおう)が放水を強要された水役人と共に帰ってくる。そこへ恵みの雨が降り出し、民衆は「蘭陵王こそ天子!」と叫び蘭陵王を称える。蘭陵王と2人きりになった高緯(こ […]
蘭陵王と雪舞(せつぶ)を呼び出した小憐は、残忍な"囚人遊び"を見せる。蘭陵王が小憐を諌め立派な皇后になるよう進言すると、小憐は代わりに雪舞の命を要求する。蘭陵王は激怒し雪舞を命がけで守ることを誓うが、小憐は2人を引き裂く策を用意していた。皇帝の命で蘭陵王が遠征 […]
高緯(こうい)は蘭陵王(らんりょうおう)を孤立させるべく段韶(だんしょう)と斛律光(こくりつこう)を遠方に転任させる。さらに蘭陵王の忠告に反して皇后に冊立した小憐(しょうれん)のために仙都苑(せんとえん)建設を決める。建設の進行が遅いのを見た高緯は、蘭陵王に彼の軍隊を建設現場に差 […]
高緯に助けられた鄭児(ていじ)は、罪人のため宮廷で隠れて暮らすしかないことに不満を募らせていた。そこで親友の宮女・馮小燐(ふうしょうれん)を呼び出し毒殺する。"馮小燐"という新たな身分を手に入れ、高緯から妃に娶られた鄭児は体調不良を訴え、雪舞(せつぶ)に看病さ […]
皇帝が高緯(こうい)に譲位しようとしていたことを知った祖テイ(そてい)は、慌てて高緯のもとへ駆け入るが、時すでに遅く、皇帝は息絶えたあとだった。新皇帝となった高緯は、真相追及を避けるため皇太后を暗殺する。皇帝と皇太后の崩御を知った蘭陵王(らんりょうおう)と雪舞(せつぶ)は悲痛の思 […]
皇帝は高緯が功を焦り官位を売っていたことに激怒し、蘭陵王を引き合いに高緯を叱責する。皇帝が蘭陵王に譲位することを恐れた高緯は鄭児(ていじ)の皇帝暗殺の策に従う。高緯が毒酒を飲ませようとしていることに気付いた皇帝は、「蘭陵王に譲位する」と叫ぶ。理性を失った高緯は、そばにあった香炉で […]
蘭陵王(らんりょうおう)を案ずる段韶(だんしょう)や安徳王(あんとくおう)らの勧めもあり、蘭陵王は雪舞(せつぶ)と共にしばらく生家で過ごすことを決める。しかし、その間にも宮廷では高緯(こうい)の計らいで牢から出た祖テイ(そてい)の陰謀が動き始めていた。祖テイは不眠に悩む皇帝を恐れ […]
雪舞と蘭陵王は互いの信頼を取り戻すが、馬賊たちを焼殺しようとする高緯(こうい)と揉め、不和を深めてしまう。さらに皇帝が高緯の残虐な行為を叱責し、皇太子に与えるべき璋玉(しょうぎょく)を蘭陵王に授けたことに高緯は憤怒する。その夜、煌々と輝く不吉な赤い星にただならぬ不安を感じた雪舞は […]