賈レン(かれん)が病気の賈赦(かしゃ)を見舞う旅に出て不在のうちに、巧哥児(こうかじ)(巧姐)の縁談が持ち上がる。だが、身売りのような縁談話に心を痛めた平児は、劉婆(りゅうばあ)に巧哥児を匿ってもらう。一方、賈政(かせい)は賈宝玉(かほうぎょく)に科挙試験を受けるよう言い渡し、史 […]
忠義社の協力で三ヶ月分の食糧を確保した岳飛は、このことを兀朮が知れば穎昌を攻めると分析し、背嵬軍を率いる岳雲、張憲と牛皐に指示を出し決戦に臨む。同じ頃、秦檜が料理人と侍女を募っていることを知った劉半仙と小満はそれぞれ志願し、秦檜の屋敷に潜り込む。
柳一夕(りゅう・いっせき)を預かった。今すぐ断魂谷へ来られたし――黄楚明(こう・そめい)のもとに届いた手紙には、そう書かれていた。驚き慌てる黄楚明と慕容硯(ぼよう・けん)と前に、血だらけの姿で丁凱(てい・かい)が現れた。苦しい息の下で、全ては曹駿(そう・しゅん)仕業なのだと説明し […]
呂麟(りょ・りん)を罠にかけて天魔琴を手に入れ、有頂天の潭月華(たん・げっか)。しかし喜んだのも束の間、突如現れた斉福(せい・ふく)に奪い返されてしまった。天魔琴を呂麟に手渡した斉福は、急いで両親と合流するよう忠告する。同じ頃、呂麟の行方を探しながら移動を続ける呂騰空(りょ・とう […]
火氷丸の毒の発作に苦しむ張丹楓(ちょう・たんほう)。しかし、幸運にも雲蕾(うん・らい)が「毒経」を見つけたことで解毒法が判明する。雲蕾は薬を煎じてやり、そのおかげで張丹楓は一命を取り留めることができた。命拾いはしたものの、いつまでもこの宝物庫の中に閉じこもっている訳にもいかない。 […]
十数年の想いを遂げてついに夫婦となった高蕃(こう・はん)と江城(こうじょう)。2人は幸福の中で永遠の愛を誓いあうが、蛇妖(じゃよう)はまさにこの時を待っていた。江城に取憑いた蛇妖は言う――「幸せな日々は終わりだ」と。そして言葉通りこの日から、高蕃の地獄の様な日々が始まるのだった。 […]
雪舞(せつぶ)は祖テイ(そてい)に追われて崖から墜落するが、瀕死のところを阿文(あぶん)母子に助けられる。目を覚まし蘭陵王(らんりょうおう)の死を知った雪舞は悲しみにくれ、あとを追おうとするが、妊娠していることを知って思い留まる。一方、雪舞とはぐれた韓暁冬(かんきょうとう)は蘭陵 […]
史太君(したいくん)の野辺送りで主の男たちが不在の邸に賊が侵入した。その際、賊の1人が妙玉(みょうぎょく)を見初め、後日彼女をさらっていってしまう。それを知った賈惜春(かせきしゅん)は彼女の運命を嘆き、自ら出家することを決心したのだった。その後、急死した趙氏(ちょうし)に続き、長 […]
韓常の裏切りが杜充に漏れ、迎えに赴いた楊再興が金軍の伏兵に無数の矢を浴びせられ絶命する。一方、宇文キョウ中と杜充は決闘の末、相打ちで命果てる。岳雲が八百人の精鋭・背嵬軍と来たる決戦に備える最中、秦檜が兵糧を粗末な物に換えていたことが発覚する。
強大な力を秘めた"天魔琴(てんまきん)"を狙った五大門派は、天龍門を襲撃。琴を渡すまいとした王冬(おう・とう)夫妻は殺され、幼い息子は行方知れずに。そして、王冬の娘・王雪梅(おう・せつばい)は、天魔琴を抱いたまま断崖から谷底へと姿を消した―。惨劇から18年後、 […]
黒石荘周辺には、武装した侠客たちが群れをなしていた。妹の雲蕾(うん・らい)と再会を果たした雲重(うん・じゅう)は、その訳が周山民(しゅう・さんみん)の発した"緑林箭の号令"であることを知る。雲家の仇討ちに協力すると語る周山民だったが、雲蕾は関係のない侠客までを […]
民のために死を覚悟した蘭陵王は、雪舞に決意を打ち明けぬまま最後の時を彼女と過ごす。そして雪舞を守るために眠り薬を飲ませると、韓暁冬(かんきょうとう)に護送させる。皇帝と皇后がやってくると、蘭陵王は恐れることなく潔く差し出された毒酒を賜り倒れる。雪舞が逃げたことを知った小憐は、蘭陵 […]
史太君が病死し、賈赦(かしゃ)に代わって賈政(かせい)が葬儀の喪主を務めることになる。そして、実務は王熙鳳(おうきほう)に任されるが、彼女は病身であるうえ、お金が足りないために巧く采配をふるえず、ケイ氏(けいし)と王氏(おうし)から叱責される。一方、史太君の侍女・鴛鴦(えんおう) […]
岳家軍に葫蘆山を包囲された兀朮の軍は、大量の死傷者を出し惨敗する。この時、兀朮は自らをおとりにした岳飛に完全に謀られたことを悟る。敗戦連きで立場を失った韓常は、同じ宋人の宇文キョウ中に諭され、金の陣営に潜入した素素を介し宋への亡命を決意する。
謀反を企んでいた曹安(そう・あん)の野望は潰えた。蘇瞳(そ・とう)が隠し持っていた巻物が皇太后へと渡り、曹安と趙国との密約が白日の下にさらされたのだ。左豊(さ・ほう)からの報告で、抱き込んでいたつもりの劉(りゅう)公公が、実は皇太后の密偵だったと知って愕然とする曹安。予期せぬ報せ […]
道士・清雲(せいうん)は、悪事を重ねる蛇妖(じゃよう)と激しい戦いを繰り広げていた。形勢不利とみた蛇妖は、偶然に居合わせた江城(こうじょう)を見つけて憑依。なおも自分を追いつめようとする清雲に「江城は長い間探していた前世からの敵だ」と言い放った。江城を守ったことで蛇妖を逃がしてし […]
小憐(しょうれん)の企みで皇帝に娶られることになった雪舞(せつぶ)が、婚儀の檀上で自決しようとしたそのとき、蘭陵王(らんりょうおう)が放水を強要された水役人と共に帰ってくる。そこへ恵みの雨が降り出し、民衆は「蘭陵王こそ天子!」と叫び蘭陵王を称える。蘭陵王と2人きりになった高緯(こ […]