魯智深を梁山泊へ引き入れるべく、呉用と二竜山へ赴く林冲。だが、再会した魯智深は林冲に殺してくれと懇願する。一方、宋江は深酒で床に臥し、自身の半生を思い鬱々としていた。目を覚まし街に出た宋江は、潯陽楼で酒の勢いに任せて壁に詩を書きつけるのだった。
江州へたどり着いた宋江は、呉用に紹介された役人・戴宗を訪ね、居合わせた暴れん坊・李逵を交えて酒宴を催す。ところが酒楼に新鮮な魚がなかったことから、李逵が漁師の制止も聞かず魚を奪い取る。そこへ現れた漁師の親分・張順は李逵と闘い、川へおびき寄せる…。
花栄に敗れた秦明は、宋江の熱意に動かされ仲間入りを決意。これに黄信も従い、清風山の一団は梁山泊へ合流する。晁蓋との再会を果たした宋江だったが、引き止めるのを断り再び江州へ急ぐ。だが、立ち寄った街の顔役の恨まれた宋江は、追われる身になってしまう。
劉高の妻の妄言により、宋江は山賊の一味として囚われてしまう。宋江を助けようとした花栄まで捕まり、二人は州府へ送られることになるが、護送中、燕順たちによって助けられ、清風山へ身を寄せる。この事態を知った兵馬総管の秦明は、花栄を討いべく清風山へ向かう。
花栄がいる清風山寨へ向かう途中、山賊に捕らえられた宋江。だが、身分を明かした途端、山賊を率いる燕順らに厚遇される。そんな折、山賊のひとり・王英が清風山寨の知寨・劉高の妻をさらってくる。彼女を花栄の妻と勘違いした宋江は、婦人を逃がすよう王英を諭す。
飛雲浦の死闘に勝ち、孟州へ戻った武松は喪門神たちを殺害、逃亡中、偶然にも張青、孫二娘夫婦と再会する。官府の追手から逃れるため、武松は夫婦の勧めで行者に変装した、二竜山に身を寄せるべく孟州を去る。だが、旅の途中、武松はある店で騒動を起こしてしまう。
蒋門神たちに組する張都監の計略で、泥棒の濡れ衣を着せられた武松。再び投獄されてしまった彼だが、施恩の尽力により死罪を免れ、杖刑の上、恩州へ流刑となる。手足を鎖で繋がれ、恩州へ連行される武松に、飛雲浦で蒋門神の息のかかった刺客たちが襲い掛かる!
施恩の店を奪った蒋門神への報復を頼まれた武松は、酒を飲ませることを条件に千鳥足で店に向かい蒋門神を打ち倒す。祝杯を傾ける二人の下へ張都監の近侍が訪ねてくる。腕を見込まれた武松は都監邸に仕えることとなり、中秋の名月を鑑賞する宴席へ招かれるが…。
孫二娘と夫・張青から人肉饅頭の真相を聞かされた武松は、二人と酒を酌み交わし義兄弟の契りを結ぶ。やがて孟州の牢城に到着した武松は、なぜか殺威棒の刑を見送られ、囚人とは思えぬ厚遇を受ける。怪しんだ武松は、厚遇を指示した典獄の息子・施恩と面会する。
潘金蓮と西門慶を殺し流刑に処せられた武松。道中、野菜売りから孫二娘が営む店に泊まると人肉饅頭にされると教えられた武松は、逆に興味を持ち、護衛を引き連れ、店を訪れる。その夜 店の厨房に忍び込んだ武松は、酒に薬を盛る孫二娘と暗闇の中で一戦交える。
東京から戻った武松は、家に飾られた兄の位牌を見て愕然とする。潘金蓮に死因を問いただすも、不信感を抱く武松。やがて兄が毒殺され、その死に西門慶が関与していることを突き止めた武松は、近所の人々を集めた兄の葬儀の最中、潘金蓮と王婆に白状しろと迫る。
武大が働く合間に、西門慶との密通を重ねる潘金蓮。だが、ある騒動がきっかけで武大に密通が知られてしまう。逢瀬の現場へ踏み込んだ武大は、逆に西門慶に血祭りにされる。武松の報復を恐れる潘金蓮は王婆に入れ知恵され、痛み止めに毒薬を混ぜ、夫を毒殺する。
武松が留守の間、売女呼ばわりされた屈辱に震える潘金蓮。ある日、彼女は王婆の店で偶然を装った西門慶と再会、強引に迫る西門慶を拒み切れず関係を持ってしまう。ところが、情事が終えた潘金蓮に王婆が迫り、夫にばらされたくなければ言うことに従うよう諭す。
武松に売女と罵られた潘金蓮は、弟に誘惑されたと武大に嘘をつく。武大は弟の潔白を信じるも、家を飛び出す武松。この様子を見て西門慶は、王婆に潘金蓮との仲を取り持つよう頼み込む。やがて東京への赴任が決まった武松は、兄嫁の浮気を心配し、兄を案じる…。
潘金蓮の向かいに住む王婆から、彼女の夫が不器量な武大だと聞かされ、恋心を募らせる西門慶。一方の潘金蓮は武松へ思いを募らせるが、大雪の日、いつもより多めの饅頭を作り武大に売りに行かせた潘金蓮は酒に酔い、先に帰ってきた武松に色目を使い誘惑する…。
虎を倒して凱旋し、兄・武大との再会を果たした武松。武大の嫁・潘金蓮は、不器量な夫と違い精悍な義弟に特別な感情を抱き、彼を家に住まわせる。三人の幸せな時間が続くなか、ある日、二階から竿を落としてしまった潘金蓮は、下を歩いていた西門慶と知り合う。
江州流刑の途上、柴進の屋敷で武松と出会った宋江。意気投合した二人は義兄弟の契りを交わし、それぞれの旅路へ。兄を訪ねる故郷へ向かう武松は、人喰い虎が出没するという景陽岡へさしかかる。麓で大酒をあおり山中で酔い潰れた武松に、人喰い虎が襲いかかる!
口論の末、閻婆惜を殺めてしまった宋江。雷横と朱仝は逃がそうとするが、宋江はそれを拒み流刑に処される。一方、行くあてを失った楊志は、林冲の弟子・曹正の酒屋で魯智深と一戦を交え意気投合。安住の地を求める二人は、曹正の提案で近隣の二竜山を強奪する。
晁蓋の書簡と持参した劉唐と密会する宋江。その後、閻婆惜になじられた宋江は、張文遠と夫婦になれと離縁を勧めて館を去る。だが晁蓋の書簡を館に忘れたことに気付き、宋江は急ぎ引き返すが、書簡を見つけた閻婆惜に正妻にしてくれと脅され、激しく争い合う…。
宋江と結ばれるも、公務を理由に相手にしてもらえず不満を募らす閻婆惜。ある日、雷横、朱仝と酒を交わす宋江の下を訪れた部下の張文遠は、閻婆惜の美しさに心を奪われてしまう。そんな彼を閻婆惜は後日、館へ引き入れ、寂しさを紛らわそうと関係を持ってしまう。