戦いの最中、毒矢を受けた晁蓋は「自分を射った奴を捕まえた者を主に」と遺言を残し死去する。悲しみに暮れる宋江は、兄弟から首領の座にと懇願されるが、梁山泊にその器たる人材がいないと苦悩する。そんな宋江に呉用は"玉麒麟"盧俊義の武勇伝を聞かせる。
宋江に捕えられ、慕容の本性を知らされた呼延灼は、秦明や楊志と共に慕容を打ち、梁山泊へ加わる。呼延灼と三山の好漢も加え、梁山泊は大いに勢力を増す。そんな折、劉唐たちが曾頭市の曾家五虎の夜襲を受け、激高した晁蓋は林冲と共に曾頭市討伐に赴くが…。
白虎山に続き桃花山を攻め、李忠を捕えた呼延灼。宋江は李忠を救うものの、今度は王英が捕らわれてしまう。慕容と呼延灼が二竜山へ迫る最中、宋江たちは三山の豪傑と結集。魯智深たちに請われた宋江は、呉用と和解した楊志も加え、連合軍を率いて決戦に臨む。
呼延灼に蹴散らされた白虎山の孔亮に助けを請われた宋江は、青州三山との同盟を試みるべく二竜山へ向かう。魯智深、武松は宋江を歓待するも、生辰鋼を晁蓋たちに奪われため罪に問われた楊志は梁山泊を目の敵にし、強奪に加わっていた呉用へ難題を吹っかける。
梁山泊に敗れ、青州へ退いた呼延灼は、知府の慕容から二竜山、白虎山、桃花山からなる青州三山の山賊討伐を依頼される。一方、呼延灼を追ってきた宋江は、青州の山賊から嫌がらせを受ける。同行した呉用は、立身出世を企む慕容の策略を見抜き、対抗策を講じる。
連環馬破りの秘策"片鎌槍"の名手・徐寧を梁山泊へ迎えるべく、鍛冶の達人・湯隆は、徐寧の家宝・雁の甲を盗もうとするも失敗。警戒を強める徐寧をよそに、時遷がまんまと甲を盗みだす。翌朝、盗人を追う徐寧は道中、何者かに眠らされ、梁山泊へ連れ込まれる。
高廉を倒され激高する高キュウは、皇帝に梁山泊討伐を進言、呼延灼の軍を向かわせる。初戦は呼延灼の奇策"連環馬"に押されゆく梁山泊軍。勢いづく呼延灼は砲術の天才・凌振を招き、梁山泊を大砲で攻め落とそうとするが、一足早く宋江が凌振を仲間に迎え入れる。
高キュウの従弟・高廉に捕われた柴進を救うため、宋江たちは高唐城へ出陣。だが、高廉の操る変幻自在の八卦陣の前に、梁山泊軍はなす術なく退却を余儀なくされる。八卦陣を敗れる唯一の人物・公孫勝を呼び戻すべく、宋江は戴宗と李逵を薊州へ向かわせるのだった。
護送中の雷横を逃がし、自らも流刑となった朱仝は、流刑先の知府に気に入られ、知府の幼子の遊び相手となる。ところが、ある祭の夜、梁山泊へ誘いに来た李逵が、朱仝の気を引こうと幼子をさらい、追いかけてきた朱仝ともみ合ううちに、幼子を谷底へ突き落としてしまう。
扈三娘と婚礼を挙げる王英は婿扱いに不満を募らせ、初夜に新妻を従わせようとするが…。一方、ウン城県では雷横が知県の愛人・白秀英との揉め事を起こし処罰される。街でさらし者にされ、耐える雷横だったが、母親を白秀英に殴られ激高、彼女を死なせてしまう。
欒廷玉を欺き、兵を率いて祝家荘入りした孫立と兄弟たち。祝彪が怪しむ最中、孫立の働きで捕えられていた時遷、王英らが脱獄。そして梁山泊軍は祝家荘を内外から攻め落とす。戦いを終えた宋江は、父に預けていた扈三娘に王英と一緒になるよう勧めるのだった。
祝家荘側の女将軍・扈三娘は、言い寄る王英を一騎打ちで破るも、林冲によって生け捕りにされる。だが梁山泊軍は、欒廷玉の守る祝家荘へ手も足も出せずにいた。そこで呉用は、新たな仲間・孫立の欒廷玉とのよしみを利用して、城の内外から攻める策を提案する。
扈家荘に援軍を求めた祝家荘陣営は、煮え切らぬ態度の扈太公を殺してしまう。同じく李家荘の李応も祝彪に負傷させられ、静観を決める。同じころ、祝家荘へ潜入した石秀は、危ういところを村の老人に匿われる。だが、もう一方の密偵・楊林が祝家荘に捕わられてしまう。
密通を白状した藩巧雲を斬り捨て、楊雄は石秀、時遷と梁山泊へ向かう。だが途中、祝家荘で鶏を盗んだ時遷が、村の怒りを買って捕われてしまう。楊雄たちの助けを請け、宋江は時遷を救うべく、好漢たちと祝家荘掃討へと乗り出すものの、思いのほか苦戦を強いられる。
潘巧雲の密通を時遷から知らされた石秀。それを聞いた楊雄は酔って妻を罵るも、潘巧雲は石秀に言い寄られたと嘘をつく。虚言を信じた楊雄に精肉店を閉めさせられ、家から追い出された石秀は、真実を伝えるべく、二人の密会現場を押さえ裴如海を殺すのだった。
祝家荘の輩に襲われていたのを助けた縁で、楊雄の家に身を寄せた石秀。柴売りで生計を立てていた彼は、楊雄の義父と意気投合し、二人で精肉店を開業させる。同じころ、先立った前夫の三回忌供養で、楊雄の妻・潘巧雲は、彼女に好意を抱く僧・裴如海と再会する…。
母親を迎えに向かった李逵は、自分の名をかたる追い剥ぎに遭遇。身の上話に一度は騙されるも後で始末してしまう。ようやく故郷へ辿りついた李逵は、兄の制止を振りきって母親を連れ出すが、途中、水をくみに行った隙に母親が姿を消し、目の前に一頭の虎が現われる。
晁蓋、張順の助けを借り黄文炳への復讐を果たした宋江は、梁山泊入りを決意する。晁蓋は首領の席を譲ろうとするも宋江は固辞し、「義を信条とするだけでは足りない」と、"替天行道"の旗を梁山泊に掲げる。同じころ、公孫勝と李逵はそれぞれ、故郷の母に会いに行く。
呉用は蕭譲と金大堅に偽の親書を作らせ、載宗に蔡九のもとへ届けさせる。だが、わずかな失策から黄文炳に偽物と見破られ、宋江と載宗に斬首刑が下される。宋江最大の窮地を救うべく、晁蓋は花栄たちを引き連れ刑場を襲い、李逵たちと共に二人を辛くも助け出す。
潯陽楼に謀反の詩を書いたとして、宋江は江州の通判・黄文炳に訴えられる。江州を治める蔡九は宋江の死刑執行について伺うべく、父・蔡京への親書を戴宗に運ばせる。だが載宗は梁山泊へ向かい、呉用から知恵を授けられ、偽の親書を作るため書家のもとへ訪ねる。