蜈蚣山攻めの情報が漏れ岳飛の義勇軍は窮地に立たされる。それでも王貴が計らい賊のアジトに火を放ち、岳飛たちは統領の吉 倩・吉勇兄弟を捕獲、大勝利をおさめて宗沢に称賛される。一方、金では斡離不が宋との和解交渉に応じつつ、 秦檜を取り込むことを提案する。
落ちこぼれ兵士たちを鍛え、精鋭に育てていく岳飛。同じころ、蜈蚣山へ潜入した張用は山賊の巣窟で捕われの美女・烏詩瑪を助け、山の地形図を渡される。戻った2人から情報を得た岳飛は出撃を3日後と決め、行商人に変装した王貴をわざと山賊に捕えさせ策を講じ る。
武闘大会で小梁王を絶命させた岳飛は杜充に捕らえられる。同じころ、領民から蜈蚣山の山賊討伐を嘆願された宗 沢は、岳飛が山賊を討ち取れば免罪するよう取り計らう。だが山賊から賄賂を受け取っていた杜充と王ショウは、岳飛の下に弱い兵士を集めるよう 裏工作を図る。
宗沢の前で王ショウを圧倒し、岳飛は武闘大会に出場することに。その夜、金の拓跋は宋の小梁王に賄賂を渡 し、出場者を殺すよう依頼。この様子を盗聴していた呉素素は小梁王に命を狙われるが、岳飛に助けられる。大会当日、小梁王が試合に乗じて出場者 を殺めていく・・・。
交渉が決裂し混乱する金軍の陣から、岳飛は劉コウと逃走。深手を負った劉コウは、宗沢を頼るよう言い遺し崖から身を投げる・・・。相州の宗沢 は武闘大会を催し、優れた武将を集めようとしていた。張用に連れられ岳飛も大会に申し込むが、受付の王ショウに難癖をつけられる。
孝娥の出産を見届け出立する岳飛。家臣が宋の未来を案じるなか、聡明な思想を披露する秦檜。徽宗の命を受け、秦檜は金 との領地分割・賠償交渉に劉コウを遣わせ、岳飛も同行する。だが金の哈密蚩たちは難癖をつけ、劉コウも不利な提示を退け膠着状態に陥る。
李孝娥と結婚した岳飛は故郷で仲睦まじく暮らす。2年後、金軍に捕われた宋の王淵は、韓世忠の突撃により救 われる。その感謝の酒宴で韓世忠は美しい芸妓・梁紅玉と出会い、後に結ばれる。一方、金の猛攻を受け劉コウは牛皋と王 貴に岳飛を連れ戻すよう命じるが・・・。
張超が再び岳飛を襲う。岳飛の槍術に敗れた楊再興は解放され、感謝もせず立ち去るのだった。韓肖胄を送り届けた岳飛は、 黄河の氾濫で土地を追われた家族と再会。岳飛の母は、韓肖胄との会食で出会った李孝娥の人柄に心を打たれ、息子の後妻に迎えたいと願う。
韓肖胄を護衛してベン京に向かう岳飛と王貴。途中、張超率いる山賊に襲われるが、岳飛は武芸を駆使して追い払う。 敗れた張超に助けを請われた曹成は、凄腕の楊再興に岳飛を倒させようと考える。同じ頃、金は宋に貢物を要求。皇帝・徽宗は対応を九男・趙構に丸投げする。
12世紀。遼との争いに苦戦する宋は、金軍に援軍を要請すべく劉コウ将軍を派遣。金の粘没喝は要請に難癖をつけるが、劉コウに従う岳飛の身を挺した主張が派遣に結び付く。こうして金軍が進撃する中、宋の元官僚・韓肖胄は宰相・汪伯彦に遼の説得を相談すべくベン京へ赴く。