蘭陵王(らんりょうおう)を案ずる段韶(だんしょう)や安徳王(あんとくおう)らの勧めもあり、蘭陵王は雪舞(せつぶ)と共にしばらく生家で過ごすことを決める。しかし、その間にも宮廷では高緯(こうい)の計らいで牢から出た祖テイ(そてい)の陰謀が動き始めていた。祖テイは不眠に悩む皇帝を恐れ […]
水月庵(すいげつあん)の尼僧たちが賈芹(かきん)と不適切な関係にあるという匿名の密告があり、芳官(ほうかん)ら尼僧たちは実家に帰されることになった。それを知った賈宝玉(かほうぎょく)は次々と親しい者たちが邸を去って行くのを嘆き悲しむ。その頃、枯れていた海棠(かいどう)が季節外れの […]
軍事統帥権を巡る高宗の決定に憤慨したレキケイは、五万の兵と十万の民を連れ金に逃亡する。金の熙宗は和解交渉で時間を稼ぎ、宋との全面対決に備える兀朮の提案を支持。やがて金から高宗が金の使者に跪き服従する侮辱的な和解条件が提示され、高宗は困惑する。
石空塵(せき・こうちん)が落として逃げた巻物には詩が書かれていた。間者である彼がこの巻物を趙に持ち帰る目的であったとすれば、詩には暗号が隠されているのではないか。そう考えた慕容硯(ぼよう・けん)だったが、解読の糸口を掴むことができない。王羲之(おう・ぎし)に知恵を借りようと、詩の […]
沈碧の妊娠が嘘である証拠を握った高湛は彼女を告発。沈碧が婁尚侍(ろうしょうじ)の命令だったと証言した結果、婁尚侍は直ちに処刑される。そこで、立場が危うくなった婁皇太后は、すぐさま玲瓏(れいろう)を利用して高湛と喚雲(かんうん)を陥れる陰謀を画策。だが、自責の念と恐怖に耐えられなく […]
ある雪の夜、霊堂に詣でる父子の姿があった。2人が見つめるのは張士誠(ちょう・しせい)の霊位である。―元朝末期、中原を平定した張士誠は江南の地を巡って、師弟である朱元璋(しゅ・げんしょう)と熾烈な攻防を繰り広げていた。そんななか、朱元璋から和議の申し入れが。張士誠はこれに応じるが、 […]
師兄・戦雲(せん・うん)と共に公孫(こうそん)家の屋敷に戻った九娘(きゅうじょう)は、惨殺された家族の姿を目の当たりにする。2人の留守を狙った知事・胡嘯天(こ・しょうてん)が、九娘の義理の姉を自分の物にしようと企んで失敗した揚げ句、その証拠隠滅のために屋敷にいた全ての人間を殺害し […]
雪舞と蘭陵王は互いの信頼を取り戻すが、馬賊たちを焼殺しようとする高緯(こうい)と揉め、不和を深めてしまう。さらに皇帝が高緯の残虐な行為を叱責し、皇太子に与えるべき璋玉(しょうぎょく)を蘭陵王に授けたことに高緯は憤怒する。その夜、煌々と輝く不吉な赤い星にただならぬ不安を感じた雪舞は […]
賈宝玉がすでに婚約したという噂を偶然耳にした林黛玉(りんたいぎょく)。彼女は絶望のあまり自ら死ぬ決意をする。そして、食事を減らし不摂生をして、日に日に体を弱らせていく。だが、婚約の話は嘘だということが判明。史太君が邸内にいる親戚を賈宝玉の結婚相手に決めたと聞き、自分に違いないと思 […]
北伐の前に岳飛は、中原を三年以内に取り戻すと自信をもって語る。それを聞いた高宗は岳飛への警戒を強めてしまう。河辺の酒楼を訪れた岳飛は金との戦いを振り返り、壁に自作の詩「満江紅」を書き綴る。そこへ現われた張俊から、岳飛は高宗の思わぬ命令を伝えられる。
「全く変わってないな、鈴鐺(れいとう)」。丁凱(てい・かい)の口から出た名前は、慕容硯(ぼよう・けん)を驚かせた。何故自分の幼い頃のあだ名を知っているのかと問い質そうとした矢先に上官絶(じょうかん・ぜつ)たちが襲来、真相は分からずじまいとなってしまう。時を同じくして黄楚明(こう・ […]
婁皇太后(ろうこうたいごう)が仁寿殿(じんじゅでん)に戻り、新年の参賀が行われる。その最中、沈碧(しんへき)に妊娠の兆候が見られ、侍医たちが呼ばれる。そして、沈碧は身ごもったと診断されるが、高湛(こうたん)は「陸貞(りくてい)以外の女性に子供を産ませる気はない」と言い放つ。そんな […]
真実を知るために清水(せいすい)の法術で過去に戻った素娘(そじょう)は、龍潭(りゅうたん)と孝廉(こうれん)の身に起こった出来事を目の当たりにする。蘭石寺で沈(ちん)家の刺客に襲われる龍潭と孝廉が絶体絶命となった時、邪悪な魂を求めて妖怪・黒山(こくさん)が現れ、刺客たちを食べてし […]
宇文ヨウ(うぶんよう)は衰弱した雪舞(せつぶ)のために危険を顧みず薬草を採取し、彼女の命を救う。回復した雪舞は宇文ヨウと共に白山(はくさん)村へ帰るが、そこで見たのは、荒れ果てた村に佇む祖母の墓だった。宇文ヨウは悲しみに打ちひしがれる雪舞を励まし、周へ連れて行こうとする。そこへ現 […]
賈宝玉(かほうぎょく)の結婚について考え始めた史太君(したいくん)に、王熙鳳(おうきほう)が薛宝釵(せつほうさ)こそ賈宝玉にふさわしい相手だと提案する。それに史太君も王氏(おうし)も賛同し、母親の薛(せつ)夫人に縁談の打診をすると、薛蟠(せつはん)にも相談して決めるとの返事だった […]
内通の発覚を怖れ、粘没喝の妻を殺害した秦檜。だが岳雲に目撃され悪行が露呈。高宗は秦檜の官位を剥奪する。その直後、五国城で徽宗が崩御したとの報告を受け、高宗は父を思い激しく憤り、ついに北伐を決意、五万の兵を岳飛の配下に置くことを宣言する。
高湛が沈碧と一夜を共にしたと知った陸貞は、罠にはめられた高湛に罪はないと分かっていても辛い気持ちを拭えなかった。だが、事実をひた隠しにする高湛の前で彼女は知らぬふりを続け、陳(ちん)へ旅立つ彼を気丈に見送る。一方その頃、高湛の不在を好機と捉えた婁皇太后は、復権に向けて本格的に動き […]